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【第126回労働政策審議会障害者雇用分科会】まとめ

厚生労働省で、障害者雇用に関する分科会が開かれました。
以下のリンク先で、資料等が公開されています。

その内容を、簡単にまとめました。

障害者雇用は着実に進んでいる

障害者を雇用している企業の割合は?

【1】法定雇用率が適用される企業のうち、障害者雇用率を達成している企業
・2022年6月時点で48.3%
・2021年6月時点で47.0%と、1年で1.3ポイント上昇

【2】法定雇用率が適用される企業のうち、今まで障害者雇用がゼロだったが、新しく雇用するようになった企業
・2022年6月時点で13.7%
・2021年6月時点で12.5%と、1年で1.2ポイント上昇

障害者雇用に向けて、ハローワークが行った取り組みは?

■上記【1】に関する、ハローワークの取り組み
・担当者制度の導入
・障害特性に応じた職業相談、職業紹介
・「障害者向けチーム支援」の実施
   ⇒ハローワークが中心となり、他関係機関等と連携し、就職から職場定着まで一貫した支援を行う
・「精神障害者雇用トータルサポーター」の導入
   ⇒精神保健福祉士等の資格を有する者が、精神障害者に対するカウンセリング等の支援を行う

■上記【2】に関する、ハローワークの取り組み
・「企業向けチーム支援」の実施
   【2】の企業に対して、企業ごとのニーズに沿った支援計画の作成などを行い、採用から定着までを一貫して支援。
・特定求職者雇用開発助成金やトライアル助成金等の支給

では、2021年度の実績は?

〈特定求職者雇用開発助成金〉(特開金)
支給件数:98,292件 支給額:278億3400万円

〈トライアル助成金〉
支給件数:5,969件 支給額:12億4300万円

その他には
・職場適応、定着等に取り組む事業主への助成等
・精神障害者に対するさまざまな実習や支援の実施
「コミュニケーションスキルの向上等を目的としたグループワーク等を行う就職準備プログラム」等

その反面、コロナ禍以前の数値には戻っていない

ハローワークにおける、障害者の就職件数

■コロナ禍以前の水準には戻っていない
2022年4月~12月の就職件数が76,578件
2019年4月~12月の就職件数が80,396件
4.7%下回っている。

■障害者の就職先(業界)として、最も高い割合を占めるのが「医療・福祉」
・次いで「卸売・小売」「サービス」「製造業」と続く
・職種で言うと「運搬・清掃等」「事務」「サービス」と並ぶ

「医療・福祉」の就職数は増えた。
反面、「卸売・小売」「サービス」「製造業」は伸び悩んだ。

■障害雇用率達成企業割合
民間企業では、19年連続で過去最高を更新。
着実に障害者雇用が浸透している。

■ハローワークの今後の方針
・障害者雇用ゼロ企業の分析
・好事例の共有
・「企業向けチーム支援」の積極的な実施
・関係機関等と連携した定着支援の実施
・「精神障害者雇用トータルサポーター」の推進

所感・まとめ

精神障害者の就職に力を入れる計画か

精神障害者に対する、指導や実習を引き続き実施。
「精神障害者雇用トータルサポーターの推進」などを見る限り、精神障害者の就職に力を注ぐ印象を受けます。
年々、精神障害者が増加していることも一因でしょうか。

障害者の就職がしやすくなっている

以前に比べ、障害者の就職が増えています。
障害者雇用が、広く認知されてきている証拠と言えるでしょう。
つまり、就労の支援をする事業所にとっては、追い風と言えます。

また、CSR(企業の社会的責任)なども注目されています。
より、障害者雇用を進めやすい状況と言えるでしょう。

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