・叫び声をあげ続け、次の行動に移ることができない
・食事を手で触り続け、食べ終えることができない
・何の前触れもなく、ほかの利用者に掴みかかる
これらは、ほんの一例ですが「問題行動」とは、こういったことを指します。
頭を悩ませている支援者の方も、たくさんいらっしゃいます。
《問題行動》って 誰の目線?
そもそも、問題行動とは【誰の目から見たときに】問題なのでしょうか。
障害児・者本人にとって《問題》なのでしょうか。
それよりも、私たち支援者にとっての《問題》となっていることも多いのではないでしょうか。
・次のプログラムがあるのに、動いてくれない
・いつまでたっても食事を終えることができない
【次の予定に間に合わない!】
・ティッシュをすべて出し、散らかしてしまった
・事業所内の備品を壊してしまった
【上司に注意される!弁償かもしれない!】
もちろん、こういった状況は利用者にとっても、良い状況とは言えません。
ですが、支援者の都合・支援者の目線だけ、《問題行動》の判断をしていませんか。
問題行動 その裏側には
なぜ、問題行動を起こすのか。
そこには、何かしらの理由があるとされています。
一見、《何の理由もなく動かなくなった》ように見えても、私たちに見えていない部分には、動けなくなった理由があるのです。
・いつもの花瓶をおいてある場所に、今日は花瓶がなかった。
⇒いつもと違う状況に困惑し、動けなくなった
・食事のとき、食べ物を手で触り続け、食事を終えることができない。
⇒手で食べ物を触ったときの《刺激》が楽しく、いつまでも触り続けてしまう
普段から支援に携わらない方は「花瓶がなくても困らないじゃん」「どうして、ごはんを手で触るの?」と思われるかもしれませんね。
ですが、そういった《社会の一般的な常識》だけで利用者を見ていては、今起こっている《問題行動》を正しく理解することはできません。
いったい どうすればいい?
まずは、しっかりと利用者のことを見る必要があります。
情報を集め、どういったときに問題行動が起こっているのかを把握しなければなりません。
「大きな音が鳴ったとき」のように、分かりやすいものもあるでしょう。
「職員のメガネのフレームがいつもと違うとき」のように、分かりづらいものもあるでしょう。
「食べ物に手で触れる感覚・刺激が楽しい」というように、少し理解が難しいものもあるでしょう。
いずれにしても、必ず原因があるのです。
それは、とにかく分かりづらい、見えづらいものかもしれません。
社会の一般的な感覚では、理解が及ばないことかもしれません。
それを見つけ出し、利用者が安心・安定して過ごすことができるようにする。
そして、気持ちの切り替えがうまくいくように、《きっかけ》を提示する。
それが、私たち支援者の仕事なのです。
支援の悩みは 誰かに相談
実は、これが一番の近道です。
・事業所内で検討を尽くしたけど、それでも解決しない
・さまざまな方法を試したけど、多少の改善すら見られない
私は、そういった経験をしてきました。
ひょっとすると、あなたにも同じような経験があるかもしれません。
そんなとき、外部からの意見を取り入れることは、とても効果的です。
もちろん、個人情報への配慮を徹底した上で、お話をお伺いします。
こちらから、ご相談をお待ちしております。