今回は、非常によい資料をお見かけしましたので、こちらをもとに記事をかかせていただきました。
福岡市ホームページ「認知症の人にもやさしいデザインについて」
https://www.city.fukuoka.lg.jp/fukushi/dementia/health/00/04/ninntichoudesign/3-040106.html
PDFはこちら
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/74905/1/tebiki-HPpdf.pdf?20221206091959
私も、こちらの資料を拝読し、何度も「なるほど」と、うなずきました。
ぜひ、ご覧ください。
認知症と障害福祉って、関係あるの?
たしかに、直接的に関係しているとは、言えないかもしれません。
しかし、今回ご紹介する資料のアイデアを、障害福祉サービス事業所でも活かすことができると考え、この記事を書きました。
また、近年は、障害者も高齢化傾向にあり、認知症を併発するケースも珍しくありません。
そういった方の支援を行う場合には、大いに関係があると言えます。
認知症の人にもやさしいデザイン
資料には「デザインの基本的な考え方」として、5つのポイントが挙げられています。
【A】色(明度)の組み合わせ
【B】サインと目印の活用
【C】明るさの調節
【D】親しみや安心感への配慮
【E】安全な屋外空間
色(明度)の組み合わせ
床と壁に、明度のコントラストをつけることで、空間認識がしやすくなります。
引用元「認知症の人にもやさしいデザインの手引き」11ページ
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/74905/1/tebiki-HPpdf.pdf?20221206091959
トイレが壁と同化してしまうことで、視認しづらくなってしまうことがお分かりいただけると思います。
同じトイレでも、色使いなどを変えることで、これほどの変化があります。
たとえば
◆一人でトイレに行くと、転倒することがある
◆便器から外れたところで用を足してしまう
そういった利用者にとっては、コントラストがはっきりしているトイレの方が扱いやすいかもしれません。
廊下の床と 部屋の床の色が違うと
廊下と部屋の床色が違うことで、部屋の入口に段差があると誤認してしまうケースもあるようです。
そういった場合は、入室時につまづきや転倒が見られることもあるでしょう。
支援員からすれば、何もない所でつまづいているように見えるため、気付きにくい問題と言えます。
しかし、支援員にとっては何気ないことでも、利用者にとっては大きな障壁となっている可能性があります。
あらためて、事業所のデザインを確認することで、新たな気づきを得られるかもしれません。
利用者の支援は 奥が深い
今回の資料を拝見し、あらためて「支援って奥が深い」と感じさせられました。
この記事が、あなたにとっても、何かしらの発見へとつながっていましたら、幸いです。
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