障害福祉サービス事業所を運営する上で、欠かせないのが個人記録。
当日の利用者の様子や、できごとなどを記載します。
しかし、よく見てみると、誤った書き方をしている方が意外とおられるようです。
それでは、正しい記録の書き方を見てみましょう。
主観を入れない
これは、基本中の基本です。
ですが、意外と徹底できていないことも……。
「私はそう感じた」「こう思う」といった書き方はNGです!
個人記録には、あくまで「客観的な事実」を書き入れましょう。
では、以下のケースを見てみましょう。
【例】
利用者Aさんが、お腹を押さえている。
この状況を個人記録に記入したい場合。
利用者Aさんが、お腹を押さえている。(事実)
きっとお腹が痛いのだろう。(主観、想像)
利用者Aさんが、お腹を押さえている。(事実)
本人に尋ねると「気分が悪い」と話している。(事実)
✕の文章と○の文章では、まったく違った情報となってしまっています。
誤った情報の伝達は、リスクにしかなりません。
個人記録には主観を入れないようにしましょう。
もし、主観を記載する場合は「所感」や「担当者私見」といった項目を作るのも一つの手です。
「事実」の部分とは分けて記載することがポイントです。
「記録」であり日記ではない
その日にあったことを、ただ書き連ねているだけの場合があります。
中には、個人的な感想が並べられているだけの場合も。
残念ながら、それはNGです。
今日は、箱を組み立てる作業をした。
気が散って、やる気がない。
もっと頑張ってほしいと思う。
箱を組み立てる作業を行う。
作業開始時から、作業に集中しづらい様子が見られる。
他者が近くを通った際、そちらを意識している。
なぜ、個人記録を書く必要があるのか。
その理由を理解し、個人記録が書けるようになると良いですね。
そして、支援員として仕事をする場合、最低限の記録の書き方は身につけておきましょう。
記録の書き方に困ったときは
障害福祉サービス事業所では、さまざまな記録や書類を作成しなければなりません。
一般企業で勤務しているだけでは、目にすることのない書類もたくさんあります。
そういった、記録や書類の作成でお困りの際は、こちらまでご相談ください。