サービス管理責任者になるには、一定の実務経験年数が必要です。
所有資格などによって、ぞれぞれ「3年、5年、8年」が必要とされています。
では、その年数をどのように計算するのか。
今回は、その点を確認してみましょう。
「1年」としてカウントするための要件は?
週1日勤務の人と週5日勤務の人が、それぞれ1年間働いた場合。
2人とも「1年の実務経験がある」と言っても良いのでしょうか?
そのポイントは次のとおりです。
【実務経験年数を算定するときのポイント】
・期間
・勤務日数
実務経験年数は「期間」と「日数」の両方を満たす必要があります。
では、それぞれ確認していきましょう。
期間
これは、特に難しく考えずに解釈します。
1月1日から12月31日まで働けば「1年」です。
1月1日から6月30日まで働けば「6か月」です。
また、期間を合計することもできます。
【例】
・A法人で1月1日から6月30日まで働いた
・B法人で7月1日から12月31日まで働いた
この場合は、合計して1年の勤務実績があると言えます。
日数
日数は「1年のあいだに、180日以上の勤務」が必要です。
これは、勤務時間は関係ありません。
フルタイムでも、時短勤務でも差はありません。
具体例を見てみましょう
■Aさん・・・週1日勤務
■Bさん・・・週5日勤務
それぞれ、具体例を見てみましょう。
Aさん 週1日勤務
年末年始休暇などを考慮せず、単純計算します。
1年で、およそ52日勤務することになります。
180日に満たないため、1年間働いたとしても、実務経験年数に1年としてカウントできません。
Bさん 週5日勤務
同じく、単純計算します。
1年で、およそ260日勤務することになります。
180日を満たすため、1年間働くことで、実務経験年数に1年としてカウントできます。
実務経験年数の不足に気をつけましょう
いざ、サービス管理責任者研修を受けるタイミングになって、「勤務日数が足りない!」なんてことになると、目も当てられません。
そうならないためにも、正しい知識を持つ必要があります。
実務経験に関するお困りごとは、こちらまでご相談ください。