新型コロナウイルスの影響を受け、精算活動などが計画通りにいかなかった事業所もあることと存じます。
就労継続支援A型とB型には、それをカバーする目的で、前年度実績の特例が設けられています。
さっそく、前年度実績についての特例を確認しましょう。
特例について
就労継続支援における、前年度実績は次のとおりです。
就労継続支援A型
就労継続支援A型では、スコア算定の「労働時間」と「生産活動」が特例の対象となっています。
それ以外の項目は令和4年度の実績を用います。
【通常】
■令和5年度の基本報酬(スコア算定)
・令和4年度の実績をもとに算出する
【特例】
■令和5年度の基本報酬(スコア算定)
・「労働時間」は令和元年度か平成30年度のどちらかの実績を選ぶことができる
・「生産活動」は平成30年度と令和元年度の実績を用いることができる
特例を用いるか用いないかは、各事業所でご判断ください。
(必ずしも、特例を用いる必要はありません)
また、この特例は令和5年度で終了する、と公表されています。
就労継続支援B型
就労継続支援B型では「平均工賃月額に応じた報酬体系」を選択している場合に、特例の対象となります。
【通常】
■令和5年度の基本報酬
・令和4年度の平均工賃月額をもとに算出する
【特例】
■令和5年度の基本報酬
・令和元年度か平成30年度の平均工賃月額を用いることができる
特例を用いるか用いないかは、各事業所でご判断ください。
(必ずしも、特例を用いる必要はありません)
また、この特例もA型と同様令和5年度で終了する、と公表されています。
特例を用いて コロナ禍を乗り越えましょう
新型コロナウイルスの影響により、仕事が減ってしまった事業所も多いかもしれません。
また、仕事が減ることで、利用者の利用時間が減ることにつながることも考えられます。
そういった影響を受けた方は、今回の特例をうまく活用されることをおすすめいたします。
報酬算定についてのお困りごとは、こちらへご相談ください。