就労継続支援A型では、利用者と雇用契約を締結するため、利用者へ給与を支払う必要があります。
今回は、この生産活動収益をどうやって伸ばせばよいか、私の考えを書きます。
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生産活動収益を増やすためには
やはり、就労継続支援A型単独では難しい部分があります。
近年、さまざまなサービスや情報が出尽くしていることもあり、収益を高めることは容易ではありません。
しかし、決して不可能なことではありません。
収益増のポイントを押さえましょう。
◆ある分野に特化する
◆既存事業との相乗効果を狙う
◆施設外就労を活用する
ある分野に特化する
就労継続支援A型を立ち上げるということは、見方を変えれば「障害者を雇って新規事業を立ち上げる」ということです。
障害福祉サービスを提供しながら、別のこと(生産活動)で収益を立てなければなりません。
ここの認識を間違えてはいけません。
小さな企業が収益を立てるためには「分野をしぼって特化すること」が非常に重要です。
これは、就労継続支援A型にも当てはまります。
◆仕事はなんでも請け負います!
◆安くで仕事を引き受けます!
仕事の量は増えるかもしれませんが、専門性に乏しく単価を上げることができません。
結果として「忙しいけれど赤字」の状況におちいる可能性が高いです。
おすすめできません。
◆水回りの清掃はお任せください!
◆電子レンジのリペアに特化しています!
「建物全体の掃除」ではなく、水回りに特化
「家電全般」ではなく、電子レンジに特化
そうすることで、お客様に覚えていただきやすくなります。
また、営業もかけやすくなります。
お客様が○○で困ったとき
すぐにあなたの事業所を思い出していただけることが理想的です。
既存事業との相乗効果を狙う
こちらは、あなたがすでに他の事業を展開されている場合や、お知り合いの方が事業を営まれている場合におすすめいたします。
今、営まれている事業で生じる仕事や作業を、就労継続支援A型で担当する方法です。
【例】
就労継続支援A型に
◆事務所内の清掃を依頼する
◆生産ラインを担当してもらう
◆ファイリングやデータ入力を任せる
など
すでに弁当屋さんを展開しているので、製造を任せる
知人が会計事務所を構えているので、帳簿への入力業務を請け負う
といった形で、既存事業と組み合わせることが可能です。
これは、双方にメリットが生まれるやり方と言えます。
ただし、気をつけていただきたいことがあります。
作業実態とその報酬が、かけ離れることのないようにしてください。
あまりにひどい場合は、実地指導や監査の対象となりかねません。
施設外就労を活用する
施設外就労とは、企業等へ出向いて仕事を行うことです。
施設外就労については、こちらをごらんください
個人情報保護などの観点から、仕事を外に出すことが難しい企業も少なくありません。
しかし、こちらから出向くことで、仕事を任せていただけることもあります。
ただし、支援員の同行や、報告書類等の作成が必要になりますので、お気をつけください。
就労継続支援A型
生産活動収入を増やすために
就労継続支援A型の運営のためにも、利用者のためにも
生産活動の収入を増やすことが欠かせません。
就労継続支援A型の運営のお困りごとは、こちらへどうぞ。
あなたからのご相談を、お待ちしております。