就労継続支援A型・B型ともに、生産活動の収益は基本報酬に直結します。
もちろん、利用者に少しでも多くの給料・工賃を持って帰ってもらう、ということも大切です。
しかし、基本報酬の増額は、事業所の存続にも関わる話です。
事業所の運営を長く続けるためにも、収益を増やす方法を一緒に考えてみませんか。
ランチェスター戦略
ざっくりとご説明しますと、範囲を絞って、狭い範囲でNO.1を目指す、というものです。
・どこで
・だれに
・なにを
・どうやって
これらを、それぞれ掘り下げて、範囲を絞っていきます。
たとえば
「だれに:会社勤めの人」ではなく
「だれに:オフィス街にある会社に勤める、家庭を持つ30代の女性」
という具合に、対象を絞っていきます。
対象を狭めると、売上が減るのでは?
範囲を狭めてすぐは、売り上げが減ると考えられます。
しかし、狙い撃ちができるため、結果的に広告などのコストを減らすことができます。
さらに、対象が狭いと、その対象者に響きやすい商品の開発・作成が可能になります。
「万人向け」ではなく「特定の人向け」の商品開発が可能になるということです。
「万人向け」は一見強そうですが、あまり見向きされません。
「みなさん!買ってください!」よりも
「そこの会社員のヤマダさん!あなたのための商品なので、買ってください!」の方が、響きますよね。
「だれに」を考える
年代、性別、職業だけだと、まだ掘り下げが浅いです。
もっと踏み込んで「○○で困っている人」「○○を求めている人」などです。
【アクセサリ販売】
・渋い和風のものが好きな人
・顔周りにアクセサリをつけたくない人
・デートのときにお洒落をしたい人
・仕事かばんにアクセントをつけたい人
など
【お菓子販売】
・仕事の合間にぴったりのお菓子を探している人
・カロリーを気にしている人
・見た目が鮮やかな、誰も見たことのないお菓子を探している人
・甘すぎるものが苦手な人
など
【清掃サービス】
・障害者雇用に前向きな、大手企業
・事務所がにぎやかになってほしいと考えている中小企業
・子育てで忙しく、細かい掃除まで手が回らない人
・仕事が忙しく、掃除がおろそかになっている人
ほんの一例ですが、このように掘り下げていきます。
対象を狭めることで、より有効な宣伝や商品開発が可能になります。
「特定の人に響く」ものができ上がります。
収益を増やすことは、就労継続支援事業所にとって非常に重要です
これからの就労継続支援事業所は、ある程度の「がめつさ」が求められます。
なぜなら、収益が出なければ、事業所の存続が危ぶまれるからです。
(もちろん「がめつさ」を押し出しすぎて、お客様が離れていかないように……)
就労継続支援A型・B型の生産活動について、ご相談をお受けいたします。
他の事業所と差別化を図り、活気のある事業所を目指しましょう!