支援の目線

【意外な落とし穴】業界タブー!?やってはいけない利用者対応

利用者と関係性を築くために、支援員はいろいろな方法を模索します。
特に、障がい福祉サービス事業所では利用者との距離感が近くなりがちです。

油断していると思わぬトラブルにつながることも……。

今回は、絶対に避けるべき利用者対応を見てみましょう。

利用者と仲良しになろうとする

「利用者との関係性を築く=利用者と仲良くなる」

これは、大きな間違いです。
もちろん、険悪なムードで過ごしましょう、という話ではありません。
利用者と友達になることが支援員の仕事ではない、ということです。

ついつい「仲良しこよし」をしてしまう支援員は意外と多いものです。

特に、初めて障がい福祉サービス事業所で勤める方に多く見られます。
支援員は、利用者の支援をする存在です。
ですが、障害福祉経験の浅い内は「支援」と言われてもイメージが持ちづらいものです。

研修などで「支援とは何か」を学ぶことができる機会を用意しましょう。
「仲良しこよし」の支援員は、必ずトラブルを起こします。

利用者と個人情報を交換する

個人情報の重要性は、説明するまでもありませんね。

特に、利用者と個人情報を交換することは避けるべきです。
事業所の方針もあるとは思いますが、私は推奨しません。
なぜなら、思わぬ形でトラブルへつながってしまうからです。

私自身、駆け出しの頃に失敗をしています。

当時、あまり深く考えずに利用者と電話番号の交換をしました。
すると、夜な夜な利用者から電話がかかってくるようになりました。
無視することもできず、電話相手になってしまっていました。

これは、支援員と利用者、どちらにとっても良い状態ではありません。
必ず、どちらかが先につぶれてしまいます。

今では、インターネットやSNSが普及しています。
個人のアカウントを特定することも、それほど難しくありません。

個人情報の保護を徹底することは、想像以上に重要です。

ボディータッチをする

「よくがんばったね!」と褒めると同時に、ついボディータッチをしてしまう。
「一緒に部屋まで行こう」と利用者の手を引いて誘導する。
そんな経験はありませんか?

気持ちは分かるのですが、利用者の身体に触れることはできるだけ避けましょう。

コミュニケーションの一環として、大切なことのようにも見えます。
ですが、それがきっかけとなり、利用者が特定の支援員に執着してしまう危険性があります。

特に異性間でのボディータッチは、その状態を誘発しやすいです。
「また触ってほしい!」という思いが抑えられず、支援員につきまとうことも。
こうなってしまうと、双方ともつらい思いをすることになってしまいます。

リスクは、なるべく避けるようにしましょう。

つい、やってしまいがちだけど

その「つい」がきっかけで、取り返しのつかないことになることも珍しくありません。

そうなる前に、支援員の意識を高める必要があります。
それに加え、問題が発生しない環境づくりに努めましょう。

・トラブル予防のための研修
・トラブル発生後の解決方法
トラブルに関するご相談はこちらへどうぞ。

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